施設のご案内
ケアハウス一晃は寿宝会の1番初めの施設として、平成10年4月に御津町デイサービスセンターとともに開設しました。開設当初は「一人での暮らしに少し不安がある」と感じられた方が安心して生活できる施設として運営をしてきました。しかし、利用者様が歳を重ねられるにつれ、ヘルパー支援やデイサービス利用等の介護サービスの必要性が高くなりました。時には、様々な在宅サービスを組み合わせても、ケアハウスでの生活を続けることが困難になられる方もあり、特別養護老人ホーム等へ転居をされる方もみられるようになりました。
「ここでの生活に慣れているから、ここに居たかった。」転居される方からこの言葉を聞き、平成16年4月に、特定施設入居者生活介護サービスを開始し、万が一、24時間の介護サービスが必要になっても、住み慣れた居室での生活を続けることができる体制を整えました。現在ケアハウスでは、60歳代から100歳を超える利用者様が生活されています。育った時代も環境も様々な方々が一つ屋根の下で、縁あって一緒に生活されています。共に笑い、時には言い合いをし、いわゆるご近所付き合いをしながら日々を送る中で、お別れをすることもあります。
平成28年、ある利用者様、ご家族から「ここで最期を迎えさせてもらえないか。」とご希望いただき、迷いながら、利用者様、ご家族、そして一つ屋根の下で一緒に暮らす他利用者様が、職員と一緒に最期の時間を過ごしました。そして、みんなでお見送りをさせていただきました。「自分もここで最期を迎えたい。頼んだよ。」その言葉を励みに、これからも職員一同、誠意をつくしてまいりたいと思います。ご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。